交通事故による膝の痛み

文責:院長 柔道整復師 新美 徹

最終更新日:2024年11月13日

1 交通事故で膝を痛めてしまうケース

 交通事故では、膝を痛めてしまうことも少なくありません。

 膝を痛めてしまうケースは様々ですが、交通事故でよくある膝のケガの例としては、打撲や捻挫によるケガが挙げられます。

 

⑴ 打撲によるケガ

 これは、直接外力が膝にかかって損傷する場合です。

 例えば、歩行中や自転車に乗っている最中に車に接触して膝をぶつけるケース、また接触の衝撃で転倒し地面に膝を打ち付けてケガをするケースなどがあります。

 もちろん、自分が乗っている車のダッシュボードなどに膝を打ち付けて打撲してしまうこともあります。

 打撲について詳しくはこちらをご覧ください。

 

⑵ 捻挫によるケガ

 こちらの例としては、衝突した際に地面に足を付いて踏ん張ったことで膝を捻る、急激に伸張するなど、膝に直接的に物体が衝突しなくてもケガをする場合などが挙げられます。

 膝の関節に衝撃がかかってケガをする状態なので、自転車に乗っていたり歩いたりしている時に衝突して踏ん張ったケースや、車の運転中にぶつかりそうだと急ブレーキを踏んだ時に衝突され膝に衝撃が加わって捻ってしまうなどのケースが考えられます。
 直に膝を打ち付けていないのに痛みが出るケガをした状態を総称して「捻挫」と呼ぶと考えていただくと、分かりやすいかと思います。

 なお、整形外科など病院では「挫傷」と症状名が付くこともあります。

 捻挫について詳しくはこちらをご覧ください。

2 交通事故に遭った際の膝痛の症状

 腫れたり青アザなどの皮下出血が出たところは、比較的その表層の部分を痛めたと理解しやすいですし、押さえて痛いだけであればそう考えてよいと思います。

 しかし損傷の程度が強くなればなるほどお身体の深部まで痛めていることが考えられ、その場合は膝の関節包内の組織を損傷している可能性があるため注意が必要です。

 そのようなケースでは、関節包内の靭帯、半月板や軟骨などが損傷していることが考えられますし、場合によっては膝の骨にひびが入っていたり折れたりしていることもあります。

 重度のケガですと普通に歩くことが困難な場合もあります。

 そのようなときは、必ず整形外科など病院に相談し、画像検査を受けるのが望ましいです。

 一方、そこまで明らかに強い痛みが出ておらず、交通事故直後でも違和感がある程度という方もいらっしゃるかと思います。

 ただ、その場合でも後から痛みが強くなって長引くこともありますので、早い段階で検査や施術を受けることをおすすめします。

3 交通事故の膝痛が長引く理由

 膝痛のうち、交通事故でのケガだけが特別に回復まで時間がかかるわけではありません。

 日常生活で立って行動する以上、膝は必ずといっていいほど体重がかかってしまう部位であるため、損傷度合いにもよりますが、膝のケガ自体が長引きやすいといえます。

 歩行する際は、片膝につき体重の2~3倍、階段の昇降では5~7倍の負担がかかるとされています。

 ケガをしたあと包帯や固定、サポーターで補助し安静にして回復を図っても、施術をうまく経過させていかないと再発リスクが伴います。
 膝の損傷度合いにもよりますが、骨折はもちろんのこと、靭帯や半月板を痛めるとより回復までに時間がかかるので注意が必要です。

 交通事故の直後は、気持ちが高ぶり緊張状態で痛みの感覚が鈍くなることも多いです。

 そのせいで症状を見落としてしまうと大変ですし、身体のバランスが崩れたことがきっかけで膝に負担がかかるようになって痛みが生じることもあります。

 後々、後遺症でお困りにならないように交通事故後はしっかりと対処することが大切です。

4 交通事故で膝を痛めたときの施術方法

 ケガをされた損傷度合いによって異なりますが、強く損傷していて歩行時に痛みがある場合には、固定やサポーターで補助して日常生活を送っていただきます。

 そして施術としては、まずはアイシングをするなど冷やすことで炎症を鎮静させながら腫れやこわばりを拡散することを行い、炎症が落ち着いてきたら機器を使った施術や丁寧な手技法で傷んだところの修復を促していきます。

 このように、少しずつステップアップして施術を行うことで、お身体への負担を軽減します。
 炎症がおさまった際に膝の周りの筋力が低下していれば、筋肉を取り戻す運動療法を行い日常生活で負荷をかけても問題ないところまで促していきます。
 また、お身体自体のバランスが崩れて痛みが残っている場合は、骨格、骨盤の機能矯正によって調整し、痛みが出ないように改善を図ってまいります。

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